製品情報

高機能高解像度の電子機器は、必要な信号伝達量を確保するためにケーブルを多芯化します。しかし、ケーブル断面積に制約があり、この問題を解決するため、細線化と高導電性という要素が導体に求められます。当社は銀めっき銅合金による超極細線技術によって要求性能を実現しました。

各種撚り加工をいたします。その他極細線、7/0.05、7/0.04、7/0.03の銀めっき銅線、銅合金線などの撚り線も可能です。

医療分野で、カテーテルを製造するときの芯材として使われる材料が当社の銀めっき銅線です。
エレクトロニクス分野で、高度の信頼性、高周波特性、耐熱性、耐薬品性が要求される電子機器（大型コンピュータ、宇宙・航空機、通信・計測・放送機器）の内部配線に使用されます。素材は電気用銅線・無酸素銅線・銅合金線・銅被鋼線などに銀めっきを1.3～5ミクロン施したもので、テフロン（PTFE・PFA・FEP）電線用として使用されます。

特徴

• 伝導率、はんだ漏れ性の向上
• 密着性に優れており、めっき後の伸線、曲げ加工が可能
• SUS304、316素材の0.04mm～2.0mmに対応
• 被膜構成：Ni+Cu+Agの3層
• 下地Ni、Cuはめっき厚:0.15~0.50μ程度
• 銀めっき厚:0.5～10μ以上の加工が可能
• めっき後の伸線は0.025mmまで細線化実績有り

用途例・セールスポイント

導電性ばね

ピアノ線の熱ダレ対策ベリ銅の代替に。
ばね加工後のめっきに比べ均一性が向上し、加工後の手配も不要な為、工程管理の簡略化も図れます。

【使用例】スプリングプローブ、ICソケット･光ピックアップのサスペンションワイヤー

電線関係

熱伝導率が低く、超低温用同軸に使用されています。

【使用例】超低温用同軸ケーブル・シールド材

成形用芯材

離型性の良さから､PTFEチューブに用いられています。

【使用例】チューブ引き抜き加工用

7本撚り線の中心線を銀めっきステンレス線とし、通常より太く設定した外層6本を合わせた圧縮撚り線です。

特徴

• 圧縮による空隙減少･･･同外径の7本撚りに対して低抵抗
• 中心にAg-SUS･･･破断荷重、引張強さの向上。また、裸SUSに比べ端末ハンダ処理時の強度UP